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平成26年2月の分析

○2月に入り4~5日にかけて降雪があり、更に8~9日、15~16日の2週週末連続で記録的大雪に見舞われた。
大半の測定地点は30㎝以上の積雪で、月末になっても融けずに雪は残っている。その為に各測定地点とも積雪による遮蔽効果が数値となって現れ、線量(空間線量率)が大きく低下し、その状態が月末まで続いた。

○先月1月と比して2月の平均線量の減少率を大きな順から並べると次の通りである。

測定地点 減少率 順位 19日積雪量 28日積雪量 測定不能日数
大柳栃窪地内 43.2 1 30cm 12cm 3日
末坂バス停 35.1 2 35cm 13cm 5日
富成十区集会所 32.0 3 78cm 25cm 4日
富成新若林団地 30.6 4 52cm 22cm 4日
富成沼田地区 29.2 5 34cm 11cm 4日
岩代小国郵便局 28.9 6 23cm 8cm 4日
月舘相葭飯館村境 28.9 7 94cm 70cm 6日
相葭公民館 28.3 8 60cm 42cm 6日
日向前団地 27.7 9 29cm 12cm 3日
坂ノ上集会所 25.0 10 85cm 60cm 5日
月舘総合支所 24.6 11 29cm 20cm 4日
掛田上組集会所 24.3 12 32cm 16cm 5日
八木平バス停 23.9 13 38cm 26cm 5日
梁川総合支所 21.1 14 21cm 6cm 4日
大木バス停 20.6 15 39cm 22cm 5日
富成郵便局 19.7 16 36cm 18cm 3日
霊山総合支所 18.0 17 28cm 10cm 3日
399号線飯館村境 14.4 18 測定不能 68cm 12日
伊達総合支所 11.8 19 35cm 0cm 3日
全体平均  25.6

※399号飯舘村境は14.4%となっているが、ほかの測定地点と比べて線量が低下していると考えられる期間(399号線通行止めで測定不能日12日間)あるので、これを他の測定地点と同条件(19日~24日は測定した)にして6日間の予想線量を加えると、減少率は24.3%となる。

○全測定地点で言えることであるが、測定できなかった日が最少で3日、大半が4日~6日、最大で12日あり、これらの日は積雪による遮蔽効果が大きく線量低下が予測されるので、全日数測定できたとしたら、更に減少率は大きくなるものと考えられる。

積雪による空間線量率の低下について

福島県で平成23年暮れから空間線量率が低下する現象が複数地点で観測され、積雪の影響と言われてきた。
わがグループでもこうした現象は23年12月~24年4月の期間から毎年観測されていた。その結果積雪によるものと判断してきた。
その理由としては、
(1)積雪がある時期に空間線量率が低下し、積雪が多い地点ほど低下が大きい。
(2)気温が上昇に伴い融雪が進み、積雪量が減少していくに従って線量率の増加が見られた。
今年2月の2度にわたる大降雪で上記(1)、(2)の減少が明確になり、また住民から降雪による放射線の遮蔽効果はどの位かとの質問をよく受けるので、この点について文献を調べてみると、平成24年2月に福島県災害対策本部で発表した資料があったので要点となる図を記載する。

この図から見ると積雪量が約11cm程度になると線量は7.6μSvが4.5μSvとなり減少率は40%となり、60%の値となる。
これは雪の圧縮状態は不明であり一概にこの減少率は当てはまらないが、我々の測定結果ではこの減少率に近い値を示している。
なお積雪による遮蔽効果は測定地点の積雪量だけでなく周囲の積雪量が大きく影響していることも確認されている。